下記の論文が発表されました。

「血液培養検査における血液量に関する全国アンケートの調査報告」

大城健哉、平山純一、上野理恵、鈴木広道

臨床微生物:34(3),190─198,2024

血液培養検査は血流感染症診療に必要不可欠な検査であり,陽性検出率向上には適切な血液量による実施が重要とされている。今回,本邦における血液量の確認状況やその他の精度保証項目を含めた集計実施状況の把握を目的としてアンケート調査を行った。全国118施設の医師および臨床検査技師から回答を得て,血液培養検査の実施状況およびトレーニングに関する知見を得ることができた。2022年9月時点での血液量の確認状況について,全体では60施設(50.9%)で「確認している」と回答され,定量計測は21施設(17.8%)で実施されていた。精度保証項目を集計している施設の割合は,陽性率や2セット採取率は90%以上の回答であったが,血液量はわずか10.2%であった。また,血液培養検査における定期的なトレーニングは40施設(33.9%)にとどまった。精度保証項目のうち2セット採取率や陽性率と比較し,血液量の計測・集計は実施されていない現状が明らかとなった。」

日本臨床微生物学会雑誌

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