下記の論文が発表されました。

「Extended-spectrum β-lactamase-producing Plesiomonas shigelloides isolated from the stool of a Japanese traveler returning from Rwanda: A case report」

Shigeyuki Notake, Norihiko Terada, Kodai Tayama, Asami Sugie, Mariko Abe, Shiori Ikeda, Hiroatsu Iinuma, Yoshihiro Toeda, Atsuo Ueda, Koji Nakamura, Yoko Kurihara, Shigemi Hitom

J Infect Chemother.  2024 Jun 19:S1341-321X(24)00167-3. doi: 10.1016/j.jiac.2024.06.012. Online ahead of print.

「Plesiomonas shigelloidesは主に熱帯・亜熱帯などの温暖な淡水域に生息する細菌で、本菌に汚染された水や魚などを経口摂取することで感染症を発症することが多く、わが国では海外渡航者下痢症として重要な細菌です。薬剤感受性に関しては、本菌がペニシリナーゼを産生するためにペニシリン系薬に耐性を示す報告がほとんどです。我々はアフリカのルワンダに渡航し帰国した21歳女性患者の便培養から、第3、第4世代セファロスポリン系薬に耐性を示す本菌を分離しました。詳細な薬剤感受性試験の結果から、本菌はExtended-spectrum β-lactamase (ESBL)というタイプのβ-ラクタマーゼを産生し、遺伝子解析の結果からESBL産生遺伝子の遺伝子型はCTX-M-27と判明し、この遺伝子は伝達性プラスミドの1つであるIncA/Cプラスミド上にあることが分かりました。ESBL産生性のP. shigelloidesの報告は過去になく、世界最初の報告と考えられます。」

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